今回の記事では「マルコと銀河竜」に関する感想と評価を述べています。細かいネタバレはしないので、興味のある方は是非、購入してプレイしてみてください。
体験版もあるので試しにプレイしてみるのが一番だと思います。
体験版&ムービーダウンロード|「マルコと銀河竜」公式サイト (uyragnigotocr.am)
(「マルコと銀河竜 体験版」と調べれば出てきます。またYouTubeなどで体験版を配信されている方もいるので是非調べてみてください。)
シナリオ紹介
とあるピアノの演奏会。優雅にも演奏をする少女。そこに突如として現れたテロリスト?たち。少女は宇宙人に母を殺され、誘拐されてします。数年後…大きくなったマルコはかつての故郷である地球に戻ってくる。宇宙での宝探しをする中、母の手がかりを得たマルコは銀河竜であるアルコと共にその冒険が始まる。
概要・要約
かなり設定のぶっ飛んだ内容となっているが、過去の事件の真相を知るために成長した主人公の冒険が描かれた作品となっています。
テロリストが登場したり、宇宙人が登場したり、ドラゴンが登場したりと人外キャラが多数登場します。シナリオも宇宙人や宇宙を絡めているため大抵何でもありのコメディに近いです。
宇宙を舞台にした復讐劇を思わせる冒頭から、学生生活ものが始まる。と思わせながら地球を救うバトルものといった形でとにかくはちゃめちゃな展開です。
合う合わないがある内容なだけに先に体験版をプレイしてみて欲しいです。
メインヒロイン
このゲームでは個別ルートのない1本道となっています。そのため主要なキャラクターを紹介します。
マルコ
本作品の主人公的な立ち位置。かつての誘拐事件を気に宇宙で盗人をしている。かつての故郷である地球で母を探す旅に出ることになる。
アルコ
マルコの相棒でもあり、今作のヒロイン的な立ち位置のキャラクターです。物語の途中ではマルコとの出会いも明かされます。そして物語の終盤ではマルコと完全に打ち解けるようになります。その場面はかなり感動的なシーンとなっています。
ヨルムンガンド・ハクア
今作の悪キャラ?的な立ち位置。彼女の父であるアスタロトとマルコがトカゲ石というお宝を巡ってバトルをする中で彼女もその争いに参戦してくる。と思わせながらもかなりいい子である。焦点を当てられる機会が少ないのが残念であった。
ガルグイユ・シーラ
アスタロト(ハクアの父)によって自らの住む星を滅ぼされた女の子。故郷を滅ぼしたものへの復讐を誓い、活動している。
瑠璃
地球人の女の子。蕎麦屋でバイトをしている。
サブキャラ
他にも意味不明なキャラクターが多数登場します。
面白い点/イマイチな点
良かった点
CGに力が入っている
とにかくこの1点に集約される作品といっても過言ではないです。CGイラストの量が他の作品では勝負にならないほど作り込まれています。数百枚近くあるであろうイラストに、途中で挿入されるアニメーションなどはかなりの良作です。
キャラが面白い
とにかく読んでいて(見ていて)飽きないほどのキャラクターが登場する。ありきたりなキャラも登場するが大抵設定がぶっ飛んでいる。顔がカレンダーのキャラは衝撃をうけた記憶があります。
シナリオも作り込まれている
この手の作品に対しては何となく面白さありきでシナリオがパッとしないイメージがありました。しかし物語の最後でのマルコとアルコの掛け合い、マルコの母との物語はかなり感動的なものとなっています。コメディ系の作品にしては作り込まれていると感じました。
イマイチな点
個別ルートがない
良くも悪くも1本道なのは寂しいという印象を受けました。ここは好みによりますので人によっては良いかもしれないです。
シナリオが短い
1日あれば終わるぐらいの内容にはなっています。時間のない現代人にとってはありがたいかもしれないですが、今のところ続編もなさそうなのでもったいないと感じました。長すぎるとCGの作り込みが厳しくなりそうなので仕方ないとは思います。
シナリオが弱い
上記の良い点と矛盾していると思った方もいると思います。ただこれはシナリオが良いと言われる所謂泣きゲーなどの作品と比較した場合の話です。
シナリオを要約してしまえば主人公のマルコが故郷で友情を深めたり、母の手がかりを元に自分のアイデンティティを探究するだけです。伏線回収や盛り上がる箇所がいくつもあるわけではないという意味での弱さを感じました。
こんな作品が好きな人に向いている
・ノラとと
当然と言えば当然かもしれないです。同じスタッフが開発しているからです。
・ぬきたし
下ネタが多い作品ではないのでギャグよりではないですが、ぬきたしよりはシナリオが充実しています。
総合評価
当然ながら個人的の評価となります。
この作品は業界に改革をもたらした作品と感じています。従来の作品とは違う異彩を放つ作品となっています。アニメーションやCGの多さなどはかなり印象に残ります。ただそこら辺に対しての魅力を感じない人にとっては面白くない作品かも知れません。
評価・おすすめ度 3.7点
シナリオ 55/100
キャラ 60/100
文章 80/100
曲 75/100
作画 100/100
総合 370/500
評価と感想
シナリオ
良い点とイマイチな点でほとんどを語ったので特にコメントはないです。短い中で、コメディを混ぜつつここまでのクオリティを担保しているのがとても良かったです。
キャラ
上記と同様に前述したのですが、やはり面白いキャラが多いのは魅力です。まだまだ紹介しきれていないキャラも多いので気になる方は公式ホームページなどで確認していただければと思います。ただ、萌えゲー、キャラゲーではないのでヒロインへの焦点の当たり方が少ないのは残念でした。
文章
文句なしの高得点。好みが分かれる内容とは思いますが、ユーモアのある内容で読んでいて飽きませんでした。
曲
「蒼い星」や「Universe」、「さよならのうた」など名曲ばかりです。中でも「飢餓と宝玉」は名曲となっています。この曲は冒険が始まるワクワク感を引き立たせる曲となっています。
BGMも50曲近くあり、場面ごとにしっかりと使い分けられている。そのためまたこの曲か、、、と一辺倒になることがなく作品にのめり込んでプレイ出来ます。
「花のワルツ」や「惑星」より「木星」、「火星」、などクラシックなどが流れるシーンなど他のゲームでは考えにくいような曲も平気で流れます。そのため曲はの評価安定して高いです。
作画
文句なしの100点です。
総合得点
370点という点数になりました。CGに力を入れるなど尖った作品はどうしても点数が伸びにくい印象がありますが、かなりの高得点となりました。気になる方はプレイしてみてください。
感想としては1日で読めるキャラゲーという印象でした。ただわざわざ休日の1日を潰すほどの作品として万人に勧められるかは怪しい部分もあります。よくセールなどで安くなっているのでそこで購入出来たら買うぐらいの認識で良いと思います。
Steamであれば安く買うこともできますので(18禁版もない)そちらでの購入も検討していただければと思います。(Steamはアフィリエイト無いのでアフィリエイトアンチにおすすめです。)switch版などもあるのでお好みでどうぞ
歴代最高得点作品も紹介しておきます