今回の記事では「金色ラブリッチェ」に関する感想と評価を述べています。細かいネタバレはしないので、興味のある方は是非、購入してプレイしてみてください。
シナリオ紹介
主人公の市松央路(いちまつ おうろ)はひょんなことからお姫様に気に入られて、私立ノーブル学園に通う事になります。その学園は各地の御曹司や令嬢などが通う名門校となっています。そこでの主人公たちの学園生活が描かれています。
メインヒロイン
シルヴィ
通称「シルヴィ」と呼ばれるソルティレージュのお姫様
主人公がノーブル学園に入学することになるきっかけを作った張本人です。間抜けなところもありますが、明るく元気な子です。
ルートの詳細は明るく楽しい印象です。
妃玲奈
ギャル。ノーブル学園では珍しく一般家庭の庶民ポジションなため、主人公とは気が合うことが多い。とにかく可愛い
ルートは可もなく不可もなくの内容となっています。
エル
シルヴィの執事的なポジションの女の子。明るく素直な性格である。剣をもっていることからも分かる通り、武術に長けている。
エルのルートはやや内容が重たくなるため、エルが好きな方は引き込まれる内容となっています。家系に関してのやや複雑な事情などが語られます。
僧間 理亜
ヤンキーキャラ。よく停学を食らい学校にくることがなく、ノーブル学園の生徒からは距離を置かれている。この作品のメインヒロインといっても差し支えない。
ルートは最後に開放されることからも分かりますが、かなり重たい内容です。普段から素行が悪い理由など私生活が語られます。最後は涙なしには進めることが出来ないくらい完成度が高いルートです。
栗生茜
よくいる年下キャラ。サブキャラとしているが、一応のルートが存在する。
可もなく不可もなく。
サブヒロイン
ミナ
シルヴィの妹。個別のルートはないものの、エルとセットで家系にまつわる内容が語られます。
城ケ崎絢華
学級委員長ポジションの真面目な子です。思想こそ庶民を排除するべきと過激だが、日常会話においてほどよく明るく、根は悪くない子です。個別ルートこそ存在しませんが、良いキャラをしています。
面白い点/イマイチな点
良かった点
シナリオ
サガプラはキャラゲーと呼ばれる分類の作品が多いなかで、理亜のルートはとても良かったです。シナリオ色の強いメーカーにも比肩する内容です。
キャラクター
キャラゲーなことだけあってか、ビジュアルから日常会話から現れる性格の表現などが完璧でした。立ち絵が多いのも非常に良かったです。
イマイチな点
攻略キャラの少なさ
かなり丁寧に立ち絵を用意してくれているが、ミナなどのルートがほとんど存在しないのがもったいないと感じました。
コメディー色が強すぎる
これは個人的な好みの部分が大きいですが、登場人物や一部シナリオのコメディー色が強すぎる印象があります。
シルヴィのペットのキュロちゃん(人口知能搭載のロボってありながら兵器搭載)でのご都合主義での解決、ハイスペック過ぎる登場人物(サブキャラの縞投良ですらプロ野球選手ばりの能力)を持ち合わせているので、良くも悪くもシナリオでハラハラする展開がありません。ここら辺にリアリティを求めてしまう方には不評かもしれません。
こんな作品が好きな人に向いている
SAGAプラの作成が好きな人
当然のことながらキャラゲーが好きな人は向いてます。
ゆずソフトなどが好きな人
系統としてはかなり近いです。サノバウイッチ、カフェステラなどで有名なメーカーです。サガプラの方がコメディー色が強く、ゆずソフトはファンタジー色が強いという雰囲気の差があります。
総合評価
おすすめ度は4.0/5.0です。
下記に細かいことは記載しますが、SAGAプラの中では最高傑作に近いと思います。シナリオ、曲、キャラなど全体を通して高い評価をしています。
シナリオ 85
理亜のルートが無ければおそらくこれほどの評価となりませんでした。正直、茜ちゃんのルートは退屈過ぎて内容を覚えていません。良くも悪くも理亜ありきのルートなので、序盤でつまらないと感じている人は頑張りましょう。
キャラ 90
作画、立ち絵の数などトータルでみて評価が高いです。性格や容姿などいい感じにたくさんのキャラがいるので、誰かしら好きなキャラクターがいるかと思います。そこら辺の塩梅も含めて高評価となっています。
曲 85
OPの明るく楽しい感じから、理亜のルートの少し悲壮感がある雰囲気の曲、日常のBGMなど含めての評価となります。
日常会話 70
全体的に面白く、展開なども良い感じですが、コメディー色が強すぎる部分で評価が分かれるかと思います。
作画 70
キャラありきの作品ですので、キャラ自体は良いです。ただ他の背景などがそれほど多くはなく、作りが他の作品などと比べるといまいちな部分もありました。
終わりに
プレイしたのが5年ほど前ということもあり、やや記憶が曖昧な中で作成した記事となってしましました。ただそれでも鮮明に残っている理亜のルートや日常会話、作画やキャラクターなどが複数あるので全体的に良い作品なのは確かだと感じました。
気になる方は是非プレイしてみてください。