今回の記事では2023年2月の制限改訂に伴ってレシピの変更が余技なくされたドライトロンの構築や展開方法を紹介する。まだまだ現役で戦えるだけの性能があるとは思うが純構築だと流石に厳しい場面が多いので混ぜ物デッキを紹介する。
ドライトロンとは
昔に書いた記事に詳しいことは載っているので割愛するが、攻撃力を参照した儀式召喚をメインに行うテーマである。またサイバーエンジェルとも相性が良く大抵は2つのテーマが合わさった天使族・機械族で光属性を中心としたテーマである。
今回のデッキレシピとコンセプト
デッキレシピ
コンセプト
コンセプトはハンデスドライトロンである
展開力や継戦能力の高いドライトロンだが、一滴や壊獣には滅法弱かった。従来の虚無ドライトロンは
- パーデク+虚無による制圧
- 増殖するGに対しての止めどころ
- ニビルに対して多少はマシ
といった強さがあった。
それでも虚無軸だけでは厳しく、展開が安定しなかったのでリチュアを採用することにした。ハンデスによる妨害札を減らすことや安定性が多少はマシになった。デッキ枚数は48枚とかなり多いがルーンが多いことを加味すると許容範囲内ではあった。また烙印による超融合もパーデクが無力なのでハンデスは良い対策といえる。
採用理由
メインとなるドライトロンやサイバーエンジェルの採用については過去の記事を参照
特質して採用されているカードについて紹介する。
虚無の統括者
星8/光属性/天使族/攻2500/守1600
このカードは特殊召喚できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手はモンスターを特殊召喚できない。
制圧札となるカードとして採用
弁天から引っ張ってくる場合がある。増殖するGを打たれた時の止まりどころ
バンとアルの2枚初動であれば2ドローさせるだけで展開できる
烈風の結界像が禁止になったこともあり、対策が薄くなったところによく刺さる
神巫への通常召喚権が無くなるので注意が必要
パーデクと並べてもラー球と一滴だけはどうにもならないのでお祈りしてください
冥王結界波はドライトロン特有の継戦能力があるので多少はマシ
サイバー・エンジェルー韋駄天ー
星6/光属性/天使族/攻1600/守2000
「機械天使の儀式」により降臨。
(1):このカードが儀式召喚に成功した場合に発動できる。
自分のデッキ・墓地から儀式魔法カード1枚を選んで手札に加える。
(2):このカードがリリースされた場合に発動できる。
自分フィールドの全ての儀式モンスターの攻撃力・守備力は1000アップする。
儀式を連打するためのカード
後述のリチュアギミックに必要なので採用した。
レベル6なのでエクシーズ6に繋げられる。
弁天から引っ張ってきたり、後述の儀式の準備が余っている時に使う
シャドウ・リチュア
星4/水属性/海竜族/攻1200/守1000
(1):水属性の儀式モンスター1体を儀式召喚する場合、
このカード1枚で儀式召喚に必要な分のリリースとして使用できる。
(2):このカードを手札から捨てて発動できる。
デッキから「リチュア」儀式魔法カード1枚を手札に加える。
リチュア儀式魔法のサーチ要因であるが1枚だけなので上振れカード
他のデッキでいうところのおろかな埋葬や死者蘇生のようなもの。儀式魔法は1枚しか入っていないので2枚目は腐りがちなことや、メインギミックが2枚初動なので、事故を減らすために1枚のみの採用
上振れとは言ったものの展開が降参されずに続いた試しがない
イビリチュア・ガストクラーケン
星6/水属性/水族/攻2400/守1000
「リチュア」儀式魔法カードにより降臨。
(1):このカードが儀式召喚に成功した場合に発動する。
相手の手札をランダムに2枚まで選んで確認し、その内の1枚を選んでデッキに戻す。
刷るべきでなかったハンデスカード
虚無と同様にパーデクを立てた後にハンデスをすることで壊獣などをハンデス出来る。虚無よりも運要素が強いが、相手のデッキが判明したり、少ないパーデクの妨害でもピーピングしていることでマスカンが分かりやすくなる。
具体的には、羽箒やコズミックサイクロンなどはほとんど刺さらないので残りの手札の枚数だけ妨害を立てれば勝てるといった判断を下せる
また虚無では対策できない一滴も場合によっては対策になり得る。これは直接的なハンデスだけでなく、コストを削ることで捲られにくくなると言うことである。
リチュアの儀水鏡
儀式魔法
「リチュア」儀式モンスターの降臨に必要。
(1):レベルの合計が儀式召喚するモンスター同じになるように、
自分の手札・フィールドのモンスターをリリースし、手札から「リチュア」儀式モンスター1体を儀式召喚する。
(2):墓地のこのカードをデッキに戻し、
自分の墓地の「リチュア」儀式モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
儀式魔法
墓地からデッキに戻してガストクラーケンをサルベージ出来る。デッキに戻しても韋駄天、シャドウリチュアで再度サーチを出来たりもする。
儀式の準備
通常魔法
(1):デッキからレベル7以下の儀式モンスター1体を手札に加える。
その後、自分の墓地の儀式魔法カード1枚を選んで手札に加える事ができる。
弁天をサーチするためのカード
弁天とパーデクだけだと2枚目が余ったりするがこのレシピでは韋駄天なども入れているので腐ることが少ない。またガストクラーケンの展開をする場合には儀式カードの枚数が足りなくなるので、追加効果も活用していきたい。
宣告者の予言(デクレアラープロフェシー)
儀式魔法
「神光の宣告者」の降臨に必要。
自分の手札・フィールド上から、
レベルの合計が6になるようにモンスターをリリースしなければならない。
このカードの効果によって「神光の宣告者」が儀式召喚に成功した時、
自分の墓地のこのカードをゲームから除外する事で、
その儀式召喚のためにリリースしたモンスター1体を選択し、
自分の墓地から手札に戻す。
パーデクを特殊召喚する儀式魔法
特殊召喚がメインというよりも、弁天のサーチ効果を使うためのカードという印象が強い。下記の下準備と合わせてアドバンテージを稼ぎたい。手札状況によってはドライトロンを介せずとも4妨害などまで繋げられる。
儀式の下準備
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから儀式魔法カード1枚を選び、
さらにその儀式魔法カードにカード名が記された儀式モンスター1体を自分のデッキ・墓地から選ぶ。
そのカード2枚を手札に加える。
1枚が2枚になる爆アドカード
パーデクとその儀式魔法を引っ張ってくる。このデッキではとにかく弁天のリリースされた時の効果によりサーチしたいカードが多いのでサーチカードをサーチするためのカードになっている。
カオスルーラー
手札事故や宣告者の神巫に対してヴェーラーなどを当てられた際に活用する。ドライトロンは2枚初動のため手札事故も少なくない。そのためガストクラーケンや韋駄天などが展開出来るが、神巫が止まっている状況で他のカードを探しに行くこともある。使う機会はかなり少ないがその選択肢があるだけで強いと思っている。
レベル7シンクロ
上記と同様で神巫が展開出来たが、ドライトロンが1枚だけしかないという展開もよくある。この場合は3体目が用意出来ず、マスカレーナからのユニコーンは厳しい。そのため1枚だけ入れておくと多少は期待出来る。とは言えこのような状況にならないに越したことはないので必要かは怪しい。
セイクリッド・トレミス
エクシーズ・効果モンスター
ランク6/光属性/機械族/攻2700/守2000
レベル6モンスター×2
このカードは「セイクリッド・トレミスM7」以外の
自分フィールドの「セイクリッド」Xモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
この方法で特殊召喚したターン、このカードの(1)の効果は発動できない。
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
自分または相手の、フィールド・墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主の手札に戻す。
ガストクラーケンの再展開用のカードとして必須
韋駄天などと絡めて2回程度はハンデスを出来る。また弁天周りを回収したりするのでイーバや弁天そのものを手札に構えることで、パーデクの妨害数を増やせる。また機械族なので流星輝功群のコストにも出来たり、アーゼウスに繋げたりも出来る。
余談だが一回分解したカードなので作りたくなかった。それでも展開には必須なので使う人は生成してね
展開方法
基本は2枚初動から始まる展開が多い。そして残りの3枚に合わせて最大の展開が大きく変化するので使いこなせないという難しさがある。最後に動画でいくつか試合の展開を紹介しているので気になる方は参考にして欲しい
バン+アル
最終展開としてパーデク4妨害までは伸びる基本展開となる。
- バン効果 アルをコストに弁天サーチでss
- アル効果 弁天コストにドライトロン儀式のサーチしてss
- 弁天効果 神巫をサーチ
- エクシーズ ファフに繋ぎ、エルを墓地に落とす
- 儀式で弁天 ファフの素材をコスト
- 神巫をns 効果で虹光を墓地でパーデクをサーチ
- 儀式回収してパーデクを立てる
- エクシーズ 弁天と神巫でベアトリーチェを立てる
- ベアトリーチェ効果 イーバを落として神巫と虹を除外コストに2枚補充
- (墓穴など妨害をセット)
- 相手ターンにベアトリーチェ効果でイーバ
結果 パーデクの4妨害
ここでドライトロンのフィールドがあればサーチ先をノヴァにしたり、儀式をサーチしてアルのサーチ先をプロフェシーに変更したり、弁天の素引きにあわせてなど多岐に展開が変化する。また残りの手札に下準備やドライトロンの儀式の素引き、イーバの素引きに合わせて虚無の統括者+パーデク4妨害などと変化することになる
神巫+儀式の下準備
- パーデク3妨害がお手軽に立つ
- ドライトロンが絡まないため神巫の隠されたリリース効果からイーバサーチが出来る
- 神巫ns 効果で虹光を落として弁天のサーチ
- 下準備でパーデクとプロフェシーをサーチ
- プロフェシーで神巫をコストにパーデク
- 神巫にプロフェシーをチェーンして、神巫を手札に、フィールドにイーバ
- イーバをリンクでリンクリボーに変換して、イーバの効果で2枚サーチ
結果 パーデクの4妨害(神巫、弁天、イーバのサーチ2枚)